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体重管理をする上で気を付けるべきこと | ドッグ・ワン

体重管理をする上で気を付けるべきこと

肥満は人間だけの問題ではありません。「肥満」が健康に良くないことは、だれもが認識していることですが、ペットとなると飼い主さんが体重管理にそれほど神経質にはなっていないというのが現状ではないでしょうか。

しかし、ペットも家族の一員なので少しでも長く一緒に暮らしたいと考えるのであれば健康管理において、体重に気を配ることは大切です。愛犬が適正な体重を保てるように飼い主さんが気を付けるべきことについて考えていきましょう。

 

1.犬の体重管理

ペットの場合には、運動でカロリーの消費を増やすことが難しいために、食事を見直すことが体重管理において重要になってきます。愛犬にとって必要な栄養素はすべて摂取できるようにしなければなりません。単純にフードの量を減らすだけでは、筋肉や内臓、骨を維持するためのタンパク質やビタミン・ミネラルなどは不足しがちになるでしょう。

1.1日の食事量を決める

体のサイズやライフスタイルに合った量をあげるようにしましょう。可愛い顔で見つめられおねだりされてしまうと、ついついもっとあげてしまうこともあるのではないでしょうか。

1日に食事量を測って容器などに入れておき、それ以外には与えないと飼い主さんが心に決めておきましょう。もし食事量が足りないかなと思ったときにはおやつやご褒美などを一緒に遊んだり、しつけのときに与えるなどの工夫もできるでしょう。

2.ペットの体重は「キロ」で考えない

例えば、5キロの犬が5.5キロになったとしましょう。「たった0.5キロ増えたくらい」と思うかもしれません。しかし、実際には体重が10%増えているので、人間であれば50キロの人が55キロになったのと同じことです。体重の10%増となれば、人間なら慌ててダイエットするはずですね。

また、人間にとっては少しの量でもペットにはカロリーが高すぎる場合があります。体重10キロの犬にとって、小さなチーズをひとつ食べることは人間がハンバーガーをひとつ食べるのと同じことです。カロリーオーバーになるのは言うまでもありませんね。ペットが必要なカロリーは意外と少ないのが分かりますね。

3.食事以外の方法で満足させる

犬の場合、食事を与えれば与えるだけ食べてしまいます。これは、犬の祖先であるオオカミの習性の名残と言われています。食事の順番は群れのリーダーから先に食べ、リーダー以外は競争して食べていたので、犬は食べられるときに食べようとするという習性が見られるのでしょう。

食事は犬にとって楽しみではありますが、食事だけが愛犬にとって楽しみにならないようにしましょう。物足りなさそうな顔をしていたら、散歩に行ったり、遊んであげるなどコミュニケーションを図り、気持ちをほかのものに向けられるように助けてあげることもできるでしょう。

 

2.体重管理用フードの特徴

体重管理用フードには「減量用」と「体重管理用」があります。「減量用」は肥満犬が元の適正体重にも同様サポートするためにカロリーと栄養バランスを調整したフードになります、各メーカーやブランドによってカロリーカット率は異なりますが、通常の成犬用のフードの15%前後カロリーがカットされているようです。

ロイヤルカナンの「ミニ ライト ウェイト ケア」は小型犬の減量用のフードですが、標準的なロイヤルカナン製品と比較して31%脂肪を減らして、高タンパク低脂肪により愛犬の筋肉量を維持して、体重の増加を抑える設計がされています。さらに可溶性と不溶性の2つの食物繊維の最適なバランスが、低カロリーでも満足感を持続させ、オメガ3系脂肪酸が健康な関節を維持してくれるとされています。

獣医さんから肥満と診断されたり、体重を適正体重まで戻す必要があるならばこちらの商品についても考慮してみることができるでしょう。サンプルや少量パッケージで愛犬の好みにあうかどうか試してみることもできるかもしれません。

「体重管理用」は、避妊・去勢手術をしたり太りやすい体質の用で、適正体重を維持するためにフードが調整されています。減量用ほどカロリーはカットされていませんが、通常の成犬用のフードの10%前後カロリーがカットされているようです。

ロイヤルカナンの「エクストラ スモール」は避妊・去勢後の超小型犬に理想的な体重維持をサポートするため、毎日の適切な食事量と高タンパク低脂肪設計になっています。去勢・避妊後は生活に必要なエネルギー量は減少する一方で、食欲は増加する傾向にあるので、体重増加につながる可能性があります。満足感を維持させるために特別な食物繊維を組み合わせていて、次の食事までの空腹感を抑えてくれるでしょう。

体重管理においては目的と特性に応じて愛犬の体重をコントロールできるようサポートしてくれるフードを比較検討していくなら、愛犬に合ったフードを見つける助けになるでしょう。かかりつけの獣医さんも相談して、必要なアドバイスを求めることもできるでしょう。