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ペットフードに必要な栄養素と最適な原材料 | ドッグ・ワン

ペットフードに必要な栄養素と最適な原材料

みなさんは愛犬、愛猫のためのペットフードはどのように選んでいますか?値段で選んでいますか?ブランド名やセールスポイントで選んでいますか?それとも原材料で選んでいるでしょうか?

大切なペットがいつまでも健康で長生きするためには、人間と同じように普段食べているものが大切になってきます。どんなものを食べるかによって健康でいられるか、それとも病気になってしまうか、決まってくるといっても過言ではありません。

ではペットフードにはどんな栄養素が必要なのでしょうか?ペットフードに最適な原材料とは何でしょうか?

 

ペットフードに重要な栄養素

ペットフードに必要とされている栄養素とは何でしょうか?
人間の場合は「五大栄養素」と呼ばれる「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」です。基本的に犬や猫も必要な栄養素に変わりはありません。

 

炭水化物

炭水化物に含まれている「糖質」はエネルギー源として大切な役割を果たします。脳を動かしたり筋肉を動かすなど生命維持に欠かすことができません。エネルギーとして使われなかった分は脂肪細胞や筋肉細胞に蓄えられます。そのため炭水化物を摂取しすぎると肥満の原因ともいえるかもしれませんね。

また基本的に肉食動物である犬や猫はあまり多くの炭水化物は必要としていません。

主に炭水化物は米、砂糖、イモ類、でんぷんなどに含まれています。

 

タンパク質

タンパク質は体を作るのに欠かすことのできない栄養素です。筋肉、皮膚、内臓、被毛などはすべてタンパク質が必要なのです。そのためタンパク質が不足すると発育障害になってしまいかねません。特に必要な「必須アミノ酸」は体内で生成できないので食事でとることが必要です。肉食動物である犬や猫にとってタンパク質、特に動物性たんぱく質は大切です。

タンパク質には約20種類以上のアミノ酸の組み合わせによってできていますが、その中でも犬は10種類、猫は11種類のアミノ酸を体内で合成できないといわれています。

タンパク質は主に肉の赤身、魚、大豆類、卵、牛乳などに含まれています。

 

脂質

脂質もエネルギー源として大切な栄養素です。エネルギーとして余ってしまった脂質は炭水化物同様に脂肪細胞や筋肉細胞に蓄えられます。ですから脂質をとりすぎると肥満、下痢などの原因となりかねません。カロリーも高いので摂取量には注意しましょう。

脂質は主に肉の脂身、バター、植物油などに含まれています。

 

ビタミン

ビタミンも生命維持に欠かすことのできない栄養素です。脂に溶けて尿とともに排出されないビタミンを「脂溶性ビタミン」、水に溶けて尿とともに排出されるビタミンを「水溶性ビタミン」と言います。

特に水溶性ビタミンは水に溶けるため摂取が難しいともいわれています。

 

ミネラル

ミネラルとは「鉄」「カルシウム」「マグネシウム」「リン」「ナトリウム」などのことを言います。

ミネラルも生命維持に欠かすことのできない大切な栄養素ですが、大切だからといってたくさん摂取すればよいというものでもありません。中には摂取しすぎによって引き起こされる病気もあるからです。

何でもバランスよく、適量を摂取することが大切となります。

 

ペットフードに最適な原材料

ここまでペットフードに重要な栄養素をみましたが、では最適な原材料にはどのようなものがあるでしょうか?

上記でも述べたように「炭水化物」は体内でブドウ糖に変換してエネルギーとなります。しかし炭水化物源である穀類は肉食動物である犬や猫が消化を苦手としている原材料です。そのため穀物をたくさん摂取すると消化不良を起こすことがあります。また摂取しすぎた炭水化物は体内に蓄積されて肥満や糖尿病の原因ともなりかねません。

それよりも犬や猫に必要な栄養素は「たんぱく質」です。特に動物性のタンパク質である「肉や魚」です。

原材料欄には多く配合されている物から順に記載されているので、原材料をみて一番初めに肉や魚が記載されているものが望ましいでしょう。肉や魚の使用量が多いからです。

また肉や魚はどんなものを使用しているかにも注意して下さい。

中には人が食べることのない本来なら破棄するような部位を使用していることがあります。こうすることでコストを下げて低価格で提供できるようにしているのです。ただしこうした粗悪な原材料はうまく消化ができずに消化不良を起こしたり、添加物を多く使用するためにアレルギーの原因ともなりかねません。

 

ライフステージ、ライフスタイルに合ったもの

犬や猫はライフステージ(年齢)やライフスタイルによって、必要とする栄養素が変わってきます。

成長過程にある子犬、子猫の時期には高い栄養素が必要になりますし、シニア期になると代謝が低下してくるため必要とする栄養素も少なくなります。室内で飼っている運動量の少ない子、何らかの疾患を抱えている場合など、でも必要な栄養素は変わってきます。

ですからそれぞれのライフスタイルやライフステージに合わせたフードを選ぶことも大切といえます。